「バイスタンダーってなに?」
「ファーストレスポンダーってなに?」
「バイスタンダーとファーストレスポンダーの違いってなに?」

ジンノウチ
今回の記事では、バイスタンダーとファーストレスポンダーの違いについて解説します。
バイスタンダーとは?
バイスタンダーとは、何らかの緊急事態や危険な状況を目撃、または偶然その場所に居合わせた一般の人のことを言います。
傷病者に対する関与は自発的で、現場に居合わせた人は誰でもバイスタンダーになります。
その場所に偶然居合わせた一般の人になるので、応急手当に必要な知識や救命に必要な資機材を持っていない可能性があります。
ファーストレスポンダーとは?
ファーストレスポンダーとは、緊急時に救急隊などが到着する前に現場に駆けつけて救急対応することが職務上で求められる人のことを言います。
バイスタンダーと救急隊などの間の救命の連鎖を繋ぐ重要な役割を果たします。
バイスタンダーもファーストレスポンダーも医療資格を有しない一般の人という点では同じです。違いは、職務上で救護義務を有しているか、どうかです。
- 消防隊員
- 警察官
- 海上保安官
- 自衛官 など
一般社団法人 日本救護救急学会 「ファーストレスポンダー」
これまでは、上記の消防隊員などがファーストレスポンダーとして位置付けられていましたが、下記の「医療資格を有していない非医療従事者に関しても同様の知識と処置がファーストレスポンダーとして求められるようになってきた」とホームページで言及しています。
- 自衛隊員
- 警察官
- 海上保安官
- 介護士
- 社会福祉士
- ケアマネージャー
- 病院職員
- 学校教職員(養護教諭を含む)
- 保育士
- 駅員
- 警備員
- ライフセーバー
- 登山ガイド
- スポーツインストラクター
- スキーパトロール
- 消防団など
ファーストレスポンダーとして求められる運動指導者または運動施設のスタッフ
日本救護救急学会のホームページでは、ファーストレスポンダーとして「スポーツインストラクター」が明記されていることから運動指導者全般もファーストレスポンダーとして位置付けられると捉えることができます。
また、「病院職員」、「駅員」が明記されていることで、運動指導者だけでなく、運動施設で活動するスタッフ全般もファーストレスポンダーとして位置付けられるでしょう。
運動指導者や運動施設のスタッフが常にファーストレスポンダーとして求められるというわけではありません。
ファーストレスポンダーはあくまでも職務上の救護義務を有している場合です。
言い換えれば、運動指導者や運動施設のスタッフとして活動しているときに、職務上の救護義務を有しているため、働いていない時にはバイスタンダーになります。
バイスタンダーであれば、「勇気を出して救命をしましょう!」ということになりますが、ファーストレスポンダーには職務上の救護義務があるため、救護の知識やスキルを高めることが求められます。
